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絵頭って何?

一つのものから10の創造

一つのものから10の創造

 僕の持論の一つに、一つのものからなるべく多くの情報量を引き出す方法があります。それが「1つのものから10の創造」です。

これは想像するのではなく、創造という言葉を使います。

例えばりんごを表現するために必要な材料を拾ってみましょう。

表現するものは、絵でも文章でも写真でも、りんごを表わす時にりんごが一番輝くポイントはどこにあるのか、りんごの不利な状況はどこなのかを表現するために、そのモノ(今はりんご)が一体何者なのか、ということを理解するために選び出す項目です。

僕は知っている、僕は当たり前だと思っているモノ(今はりんご)を、本当のところはよく知らない、知っているのは表面の薄っぺらい部分だけで、知ったかぶりをしていることはよくあることなのです。

実は、りんごをどこまで理解しているのかというと、大きな疑問が湧いてくる。

項目を選び出す前に、こんな話をおもいだした。

浅葉克己さんという有名なグラフィックデザイナーの話の中で、卵の話が僕の考え方に深い影響を与えたことがあった。

その話は浅葉さんが卵を使った仕事を請け負った時に、自分が卵を表現するには、どのようにしたら卵の一番良い部分を引き出せるのか、といった内容の話だった。

卵を知るには自分が卵の気持ちになるしかないと自らに言い聞かせ、数週間にわたり毎日卵を観察し、いろいろな卵料理を食べ尽くし、卵のことしか考えられなくなるまで食べて調べて表現し続けたという話を聞いたことがある。

その話には尾ひれがついているかもしれないけれど、それにしても卵愛に徹する周到ぶりには頭が下がってしまう。

俳優さんも過去の歴史人物を役として演じる際に、その人物になりきるため、人

物の歴史から、衣装、言葉遣いまで調べる役者さんは多いいと思う。

さてさて、自分はどうだろうかと考えてしまった。

話を元に戻すが、たとえば、りんご。

りんごの持つ情報を10抽出してみましょう。

抽出の仕方は様々で良いです。見た目からくるもの、食べた感じ、種類、産地などなんでもいいので、そのモノの持つ情報を思考が枯れるまで洗い出します。

もちろん10でなくても構いません。10は僕にとってたくさんを意味しているから10にしているだけで、まぁ両手の指で数えられる限界ということですね。

1,おおよそ丸い外形=見た目、2,赤い色=色彩、3,甘い=味や香り、4,5角形=図形、5,品種=知識、6,ジュース=応用、7,一本の木から百個以上取れる=現状把握、8,産地=地理、9,原産国=歴史、10,食べごろ、値頃=相場観。

これがりんごから考えられる10の概略です。もう一度整理すると、見た目、色彩、味香り、図形、知識、応用、現状把握、地理、

歴史、相場観。

もちろんこれらの抽出は個人的な考えなので、それそれの感じ方、捉え方が違って当然なので、一度自身でどれだけ出せるかやってみるとモノの理解度が深まること間違いなしです。

例えばりんごの歴史を調べれば、原産地は中央アジアの山岳地帯とされています。すでに紀元前にはナイル川のほとりで栽培されていたようです。

また種類はというと、日本国内では1,000種類以上、世界では25千種もあると言われています。

しかしもっぱら僕が食べるのはサンフジの一種類だけ。

歴史や品種を調べると、りんごについて知らないことが多いいのだなぁと考えさせられてしまいます。

少なくとも一般的に売られている510種類ぐらいのりんごを食べておくと、ウンチクが少しは語れるのではないかと考えるわけです。

それ以外では言葉を抽出しても面白いです。

日本=りんご、英語=Apple、中国語=苹果、韓国語=사과、チェコ語=Jablko、トルコ語=Elma、ハイチ後=Pòm、ロシア語=Яблоко。

発音もわかりませんし、おおよそ僕の役に立つとは思えない言語がありました。

世界では言語が違えばイメージも捉え方も違うので、この辺りの情報は、興味に応じて探し出し、自分のトリビアとして溜めておくと話題に事欠くことはないでしょう。

モノの情報をつぶさに調べれば、深い興味が湧き愛着の度合いも変わってきます。

多くの情報同しを紐づけして自身の深い記憶に止めれば、観察力の深さ、洞察力の深さが必ず役に立つ場面が訪れます。

 

 

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